整形外科は運動器の病気を主に治療する科です。外科と名がつく通り、手術による治療を行いますが、 あくまでも手術は一つの治療法であり、手術以外の治療も多く行われています。 例えば安静、温熱治療、運動療法、薬物治療、装具療法等がそれです。 さらに、当院の特色として関節運動学的アプローチ(Arthro Kinematic Approach;AKA)があります。 これは、痛みの原因が神経由来ではなく関節由来の多くのものに有効で、骨盤の関節の動きの異常を 徒手的に治療する方法で、5分前後の治療で痛みが消失もしくは軽快する画期的な治療法といえます。 博田節夫先生が考案、改良されほぼ完成された治療法です。 エックス線学的あるいはMRI検査で異常が認められない肩こり、腰痛などに有効です。 私は整形外科医として22年間、書物や先輩に多くの事を教えていただきました。 しかしながら、それ以上に患者さんや他の社会の人々より教えていただいた事がより印象的で有用でした。 中国の言葉に”少医は病気を治療し、中医は人を治療し、大医は社会を治療する”といわれています。 現在ほぼ中医になれたと自負しております。 私にできる事は全力を尽くし、それ以外の事に対しては専門の医療機関を紹介したり、よりよい治療を 受けて頂けるように、積極的にアドバイスを致します。よって直接おいで頂けない方にはインターネットを 通しての情報提供や、相談に応じる事が、私のつとめと思います。 遠慮なくご相談ください。お待ち致しております。
1999年1月5日 明穂政裕 |